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米ラスベガスで世界最大級の家電・IT見本市「CES」が1月5日から4日間開かれた。パナソニックホールディングス(HD)やシャープといった日系メーカーは最新型の太陽電池や電気自動車(EV)向けの製品などを中心に展示、世界で進む脱炭素化への取り組みに向け、日本の技術をPRした。
パナソニックHDは次世代の太陽電池として注目を集める「ペロブスカイト太陽電池」を使って木のモニュメントを作り、展示。薄型、軽量かつ、曲げることもできるといった特性を生かし、再生可能エネルギーの普及促進をアピールする。
併せて、滋賀県草津市内の工場で実施する消費エネルギーの100%再エネ化の取り組みや、開発中のEV向けの車載電池も紹介。担当者は「太陽光発電やグリーン水素などの環境に貢献する技術開発に取り組んでいることをしっかり発信したい」と話した。
シャープもカーボンニュートラルに貢献する技術を強調した展示となった。小売店の電子値札やリモコンなどに使える屋内光発電デバイスを出展する。特殊な太陽電池と液晶ディスプレーの技術を融合し、過去の自社製品と比べて2倍の発電効率を実現。これまで使い捨て電池が必要だった機器が、屋内照明だけで使用できるようになる。
一方、ここ数年のCESは、各国の自動車メーカーが新型EVのモデルを積極的に発表する場になっており、日系の電気メーカーや電子部品メーカーも車載機器の発表に力を入れる。シャープも安全走行を支援する「ドライバーモニタリングシステム」を初出展。運転手の顔の向きや視線、まばたきをカメラでとらえ、体調や居眠りを検知するという。
京セラグループの米子会社も昨年10月に発表した夜間や雨天時の車の安全運転を支援する「車載ナイトビジョンシステム」に関連する製品を展示。世界初となる白色光と人の目に見えない近赤外光を同時に照射するヘッドライトや、1キロ以上先を照らすスポットライトなど、運転時の安全性を高める製品が並んだ。村田製作所はミリ波センサーを使った車内への子供の置き去りを防止する装置を展示。電波の反射で人を検知する仕組みで、カメラと違い、死角にいる子供も見つけることができるという。
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