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「七賢」ブランドの日本酒醸造の山梨銘醸(山梨県北杜市)は1月30日、社内で使用する電力全てを水力発電由来のものに切り替えたと発表した。これまで年間510トンの二酸化炭素(CO2)を電力使用で輩出していたが、これがゼロになる。山梨県内の酒類製造では初の取り組みで、同社によると、国内でも2番目になるという。
同社では酒造りに、洗米や発酵温度管理、冷蔵のために多くの電力を使用している。今回、山梨県企業局の水力発電所で発電された電力に電源を限定する「やまなしパワーNEXTふるさと水力プラン」に切り替えた。
これまで年間約113万キロワット時の電力を使っており、これを水力由来に変更し、CO2排出量がゼロになる。
同プランは標準的な電力料金に、県の環境保全事業への取り組みに充てる金額を上乗せしており、山梨銘醸では年間115万円の電気料金負担増になる。
会見した北原対馬社長は「現在使用している動力源は電力と、LPG(液化石油ガス)を利用したボイラーのみ。今後は経済合理性が確認できるなら、ボイラーについても県が主導しているCO2を排出しないグリーン水素に切り替え、CO2フリーの酒造会社にしていきたい」と語った。
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