J2Eは、ベトナム・ハノイの日本人向け不動産コンサルタント会社「ハノイリビング」代表取締役社長、田口庸生さんとウエブ懇談会を催しました。
同社は2011年、合弁会社としてスタート、2014年8月に、J2Eのパ―トナー企業である「大和コーポレート」の100%子会社となり、成長著しいベトナムで、日本企業の同国進出の全般的なサポートを行っています。
現在、ベトナム人スタッフの女性が6人おり、11年~2年半勤務。田口さんは「彼女たちに、この会社で働いてよかったと思ってほしい」と語ります。社員が楽しい、幸せと感じることが働く意欲を生み、ひいては同社の営業力の強みにもなるからだそうです。
田口さんによると、ハノイ近郊の工業団地の空き状況の問い合わせが絶え間なく来るそうです。日本人が通う日本人学校の生徒数も約10年前は200人だったのが、新型コロナの影響で一時は100人ぐらいに減りましたが、また増え現在は500人を超えたそうです。
米政権は安全保障上の懸念があるとして、ハイテク関連を中心に中国企業の米国輸出規制を行っており、その影響もあって、多くの中国、台湾、両国の日系企業などからハノイの工業団地の空き状況についての問い合わせが相次いでいるといいます。
田口さんは「中国ファクターもありますが、ベトナムは英語教育もしっかりしており、優秀な人材も多い。特に、語学に堪能な女性が多く、真面目です。凶悪犯罪もなく、親日国でもある。感染症の管理もできている。食事も米食。日本企業が海外展開を考えれば、ベトナムが一番ではないか」とベトナムの良さを指摘します。
最近の傾向として、再生可能エネルギー源があるかどうかについても問い合わせも多いそうです。2050年のカーボンニュートラルを目標に掲げている日本では、温室効果ガス削減に伴うベトナムとの間で二国間クレジットを実施。環境に配慮した企業への融資優遇があり、ベトナムへの拠点展開の問い合わせにつながっているといいます。
「社員は家族。ベトナムに還元していきたい」と話す田口さん。
今後、地域のボランティアにも関わり、ベトナム社会に恩返しをしたいといいます。田口さんは、J2Eで「がんばろうVietnam!」で環境、SDGsをテーマに、ベトナムの日本企業の取り組みを紹介してくださっています。
J2Eも、ベトナムと日本との懸け橋になってくださっている田口さんの熱い思いに応えられるように、情報発信していきたいと思います。