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産業ガス大手のエア・ウォーターは、ドイツの太陽電池メーカーのルクサーソーラーと共同で、太陽光発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を開発した。5月から国内で販売する。エア・ウォーターが太陽光発電の関連事業に取り組むのは初めてで、令和12年度までに年間売上高1千億円の事業規模を目指す。
開発したのは太陽電池を垂直に立てて設置するタイプ。地表からパネル下部までの高さを2メートル以上とすることで、用地が少ない場合や豪雪地帯でも設置が可能という。都市部の駐車場などに設置してもドライバーや歩行者の視界を遮らず、安全を確保できる。エア・ウォーターの広報担当者は「太陽光発電を設置する適地が少ない日本での需要にこたえる」と語る。
パネルはルクサーソーラー製。両面で発電でき、東西に向ければ朝夕2回が出力ピークとなる。昼間がピークの水平設置型と比べ年間発電量にほとんど差はなく、地面からの反射光によっては垂直型の方が優れているという。
出力は1ユニット当たり約0・9キロワット。本体費用を含めた工事費は設置場所により異なるが、参考価格は出力1キロワット当たり30万~70万円という。
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