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世界初「電気運搬船」開発 地方で余る再エネ、都会へ

Image of the battery tanker being developed by PowerX. (Image courtesy of PowerX)

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東京都の新興企業「パワーエックス」が、完成すれば世界初となる「電気運搬船」の開発に取り組んでいる。地方では太陽光や風力など再生可能エネルギー由来の電気が余ることが多く、船に搭載する蓄電池にためて、都会向けに輸送する計画だ。政府は4月に閣議決定した海洋基本計画で支援を検討すると明記し、大手商社や電力会社も出資などを通して後押ししている。

パワーエックスが開発する電気運搬船のイメージ(同社提供)

再エネの拡大が進む北海道や東北、九州などを中心に、電力会社が電気の過剰供給を避けるため事業者に一時的な発電停止を指示する「出力制御」が急増している。電気運搬船が実用化できれば、再エネの有効活用につながると期待される。

パワーエックスが開発する電気運搬船のイメージ(同社提供)

出資する今治造船(愛媛県今治市)が設計し、2025年の完成を目指す。一度に運べる電気は約24万キロワット時で、2万4千世帯の1日分の使用量に相当する。

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