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絶滅危惧種クロアカコウモリの撮影成功 国内では長崎・対馬のみ生息

Yukihiro Oota's photo of the endangered Hodgson's bat in July in Tsushima City, Nagasaki Prefecture. (Photo courtesy of Yukihiro Oota)

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オレンジの体毛から「黄金バット」の異名を持ち、国内では長崎県・対馬のみに生息するとされる絶滅危惧種クロアカコウモリの撮影に、同市のNPO法人職員太田幸宏さん(39)が成功した。専門家によると、姿が確認されるのは珍しく、生態や個体数は未解明な点も多いため「貴重な資料になる」と評価している。

太田さんは野生生物の保護活動を行うNPO「どうぶつたちの病院」に所属。7月20日午後に活動の準備で山に入った際、木の枝に止まっているのを見つけ、離れた場所からスマートフォンで撮影した。「まさか生きた個体を見られるとは」と驚いた様子だった。

コウモリの生態に詳しい「東京大富士癒しの森研究所」(山梨県山中湖村)の福井大所長によると、クロアカコウモリの体長は7センチほどで、朝鮮半島や中国、台湾にも生息する。環境省のレッドリストで、近い将来の絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IA類」に分類され、対馬での発見は10例程度しかないという。

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