This post is also available in: English
カジュアル衣料品大手「ユニクロ」は11日、回収した同社の古着に新たに手を加えて販売する期間限定のポップアップストアを東京・原宿にオープンした。同社が古着を販売するのは初めて。古着を活用した循環型社会を目指す取り組みの第一弾で、ストアには常態の良い古着を厳選して取りそろえた。古着屋の集まる原宿で、環境意識が高いといわれる若い世代を中心にユニクロの古着を訴求する。期間は22日まで。
回収した衣料に、ヴィンテージのような風合いを表現できる独自の染めと洗い加工を施した古着と、丁寧に検品と洗浄をすることで、販売された当時のユニクロ衣料を手頃な価格で購入できる古着の2種類を販売する。アイテムはフリースやTシャツ、スエット、チノパンツなど12種類。価格は1000~3990円。常時400~500着を取りそろえる。
ユニクロの多くの衣料アイテムは顧客の声を反映して毎年のようにアップデートを重ねているが、各年代のシルエットや風合いは個人によって好みが分かれており、以前のモデルを求める声もあるという。このストアでは、約20年前のフリースなどのアイテムが当時の販売価格の約3分の1で購入できる。
染め加工は、独自のヴィンテージ風味を表現できる独自技術を持つ石川県の小松マテーレが担当。ブルー、グレー、レッド、グリーンの4色の染め加工を施しているが、「同じグリーンで染色しても、古着の下地の色でそれぞれの風合いが異なり、独自性が強調されている」(担当者)。
また、これらの古着を自分好みにカスタマイズできるワッペン(18種、1個500円)を取り付けられるサービスも用意。世界で一着のユニクロが楽しめる。
限定ストアの収益の一部は、社会福祉法人「渋谷区社会福祉協議会」に寄付し、渋谷区の子どもの健全育成事業推進に役立てる。
ユニクロは全商品を回収しリサイクルする活動を平成18年から始めており、回収した衣料を難民キャンプや被災地などに寄贈している。今回販売した古着は、回収品の中でも特に状態のよいものを厳選している。
This post is also available in: English