This post is also available in: English
ホンダは10日、新開発の次世代電気自動車(EV)「Honda 0(ゼロ)シリーズ」を2026年から順次、世界展開すると発表した。まず北米市場に投入する予定で、シリーズのコンセプト車の「SALOON(サルーン)」と「SPACE-HUB(スペースハブ)」を、米ネバダ州ラスベガスで開かれている世界最大の家電・IT見本市「CES」で世界初公開した。
ホンダは40年に新車販売の全てをEVと水素を使う燃料電池車(FCV)とする目標を掲げている。
ゼロシリーズはこれに向けた「第2の創業」の象徴という位置づけで、合わせて同社の四輪車ブランドを示す「Hマーク」のデザインも刷新する。
同シリーズは「薄い、軽い、賢い」をコンセプトにEV専用プラットフォーム(車台)を採用して開発し、斬新なデザインと広い室内空間を両立するとともに、モータースポーツで磨いたホンダ車らしい軽快な走りを提供するという。
軽量で高密度の車載電池と高い空力性能により300マイル(約482キロ)以上の航続距離、10~15分程度での短時間充電の実現を目指すほか、使用開始から10年後の電池劣化率を10%以下に抑える。
また、独自の車載用基本ソフト(OS)の導入により、人工知能(AI)やビッグデータと連携して運転中の行動傾向、音楽などの好みを車が学習して利用者にさまざまな提案を行えるようにするほか、高度で安全な自動運転機能も導入する。自動運転は現在、高速道路のみで使用可能なハンドルから手を離す「ハンズオフ機能」を一般の道路でも一部利用できる水準を目指して開発する。
CESで初公開したセダンタイプのサルーンと、6~7人乗りのミニバンのスペースハブのうち、サルーンが最初の量産モデルとなる見通しだ。
This post is also available in: English