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地球温暖化防止や持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組み、成果をあげている企業・団体などを表彰する第32回「地球環境大賞」(主催・フジサンケイグループ)の受賞者が決定した。グランプリにあたる大賞には、都心の複合ビルが立ち並ぶコンパクトシティーに、豊かな緑地空間と先進システムを設置した森ビルが輝いた。授賞式は4月4日、東京・元赤坂の明治記念館で行われる。
森ビルは、屋上庭園や階段状のテラスなど豊かな緑地空間と生物多様性に配慮した緑や小川を取り入れた「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」を令和5年10月、「麻布台ヒルズ」を同年11月に開業。「街づくりとその運営」を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを掲げている。
経済産業大臣賞は、最先端の環境配慮型複合機を発売し、年間約8万8千トンの二酸化炭素(CO2)削減効果などを実現したリコー。環境大臣賞は、100カ国以上の水処理プラントで採用されている「水処理膜」技術で世界の水不足に貢献した東レ。文部科学大臣賞には、海洋の生態系や環境に悪影響を及ぼす可能性があるプラスチックを使用した肥料をゼロにする取り組みを始めた宮城県農業高等学校。
国土交通大臣賞は、コンクリートに大量のCO2を吸い込ませて固定化する技術でCO2削減に寄与した鹿島建設。農林水産大臣賞は、リサイクル資材で藻場・生態系の創出を進める「岩国市神東地先リサイクル資材活用藻場創出プロジェクトチーム」(神代(こうじろ)漁業協同組合=山口県、宇部工業高等専門学校、JFEスチール)。総務大臣賞は、デジタル技術を駆使した森林情報の計測、解析などでカーボンニュートラル実現に寄与する西日本電信電話。
日本経済団体連合会会長賞は、使用済み紙パンツを再原料化し、再び紙パンツを製造するユニ・チャーム。日本商工会議所会頭賞には、個人のCO2排出削減量を伝える機能をアプリに搭載したエコリング。フジサンケイグループ賞には、建設時も建設後もCO2排出量を抑制する住宅の循環型モデルを構築した積水化学工業が選ばれた。
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