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工業製品などの製造過程で発生する端材を加工し、カプセルトイとして販売する「端材ガチャ」の取り組みを堺市が始めた。付加価値をつけて廃棄物を生まれ変わらせる「アップサイクル」の取り組みで、持続可能な開発目標(SDGs)への姿勢をアピールする。
現在の品ぞろえは、革製品の切れ端を原料とした「コインケース」、鉄工所の廃材を使用した「お香立て」、畳の端材から作られた香りを楽しめる「い草バー」、きのこの菌糸を原料とした「マッシュルームレザー製キーホルダー」、廃棄予定だった規格外野菜から作った「べじからふる絵の具」の5種類。
昨年春、端材の活用方法を考えていた堺市東京事務所の羽田貴史所長が「子供に喜んでもらえるガチャがピッタリだ」と提案。同市ゆかりの企業や首都圏の企業と商品開発にあたり、実現した。ガチャを回すガチャマシンは堺市が用意するが、売り上げは商品を製作した企業に還元する。
ガチャは500円で1回回すことができる。アクロスモール泉北(同市南区)で今月開かれたイベントで試験的に設置され、訪れた人を楽しませた。
同市は今後、首都圏のイベントや市内のショッピングモールへの設置を予定しており、将来、全国へ端材ガチャを広げたい考えだ。
同市はガチャの設置希望や、ガチャに採用する製品を開発したいという事業者を募集している。
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