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太陽光パネルの熱分解装置を開発した「新見ソーラーカンパニー」(岡山県新見市)は16日、実用機を完成させたと発表した。実用機が普及すれば、2030年代後半に予想されるパネル大量廃棄問題の解決に向け、適正な処分やリサイクルを加速させる一歩となる。
新見ソーラーは19年、装置の試作機を開発した。太陽光パネルを高温の水蒸気で分解し、二酸化炭素を出さずにガラスや銅線などの素材を高純度で取り出せる。環境負荷の低さが特徴だ。
実用機の大きさは幅約5メートル、奥行き約15メートル、高さ約3メートル。素材別に自動で分別して取り出せるよう改良した。16日は新見市で実用機が報道陣に公開され、パネル1枚が10分程度で分解・分別された。1機当たり年間最大約9万枚を処理できる。1号機は25年度中に同県倉敷市の企業へ納入する予定だ。
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