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トキやコウノトリの生息環境整備にも 生物保全のため「SDGs債」自治体で発行広がる

A stork flapping its wings in a paddy field in Kawachi Town, Ibaraki Prefecture (Sankei Shimbun), July 9, 2023.

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国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連し、自治体の発行する「SDGs債」が、生物多様性の保全に一役買っている。この債券で調達する資金の一部は特別天然記念物のトキやコウノトリの生息環境の整備に充てられ、企業など投資家の需要も旺盛だ。

石川県が2月に発行した債券は、トキの餌場となる水田の整備などを資金の使途に盛り込んだ。同県は本州で最後にトキが生息していたことで知られる。

水田で餌をついばむコウノトリ=茨城県河内町(産経新聞)2023年7月9日撮影

コウノトリの最後の繁殖地となった兵庫県は令和4年度から2年連続でコウノトリを増やす事業を盛り込んで債券を発行。4年度は調達した計200億円のうち200万円を水場となる浅瀬や餌場作りに充てた。

SDGs債の発行額は年々増加。従来は二酸化炭素(CO2)排出量削減に向けた取り組みが主だったが、環境意識の高まりで生物多様性にも目が向き始めた。

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