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地球温暖化防止や持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組み、成果を上げている企業・団体などを表彰する第31回「地球環境大賞」(主催・フジサンケイグループ)の授賞式が17日、東京・元赤坂の明治記念館で開かれ、受賞者に表彰状とトロフィーが手渡された。
式典では、環境に配慮した新しい暮らしの拠点創出で大賞に輝いた東急と町田市(東京都)を代表して東急の高橋和夫社長が「これからも地球環境に貢献しながら『持続可能な未来のためのまちづくり』を推進していく」と述べた。
また、フジサンケイグループの日枝久代表は「SDGsの達成に向け、高い環境技術を持つ日本企業のリーダーシップが求められている」と指摘した上で「この顕彰制度を通じて、環境と経済の調和による豊かで活力ある国づくりに邁進(まいしん)していく」とあいさつした。
地球環境大賞顕彰制度委員会委員長を務める三井不動産の岩沙弘道取締役は「この賞の社会的な評価をさらに高め、これからも社会・経済の持続的発展の一助となるよう努めていく」と話した。授賞式後のレセプションは、秋篠宮ご夫妻をお迎えして開催された。
秋篠宮ご夫妻とご歓談
授賞式後のレセプションには秋篠宮ご夫妻が臨席し、受賞者らに言葉をかけられた。
冒頭、大賞に輝いた東急の高橋社長が「今後とも、地球の環境保全に貢献すべく、しっかり取り組んでまいりたい」とあいさつ。秋篠宮ご夫妻はうなずきながら耳を傾け、拍手を送られた。
また、栃木県の工業団地で、複数の企業が電力や熱を融通しあい、省エネにつなげる取り組みで経済産業大臣賞を受賞した東京ガスの笹山晋一社長は「殿下から『温暖化対策の上で非常に大事な取り組みですね』と言っていただいた」と振り返った。
総務大臣賞に選ばれたKDDI総合研究所の中村元所長は、水上ドローンを使って海藻が集まる「藻場(もば)」を観測する取り組みについて説明。秋篠宮さまは「(藻は)どんな種類ですか」などと質問されたという。
神奈川県葉山町の海で藻場の再生に取り組み、フジサンケイグループ賞を受賞した鹿島建設の天野裕正社長は「殿下は海藻の名前もよくご存じで、葉山になじみがあるとともに、海藻そのものにもご関心がおありだと思った」と話した。
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