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パナソニックホールディングス(HD)は25日、大気中の熱を活用するヒートポンプ式の給湯機「エコキュート」について、令和7年度に年間生産台数を現在の約1・5倍の30万台に拡大する方針を示した。温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの達成に向けて高効率なエコキュートの市場規模は拡大しており、生産能力を増やして需要に対応する。
日本冷凍空調工業会によると、4年度の国内のエコキュートの出荷台数は70万4千台で過去最高を更新した。とくに新築一戸建てのエコキュート普及率は3年度時点で51%と高い。ただ、給湯需要のボリュームゾーンである既存の一戸建てでは21%といまだ低い水準となっており、リフォーム時の導入を狙う。
パナソニックHDは、3~5年度にかけて約13億円を投じてエコキュートの生産拡大を進めており、5年度中に年間の生産能力が20万台超となる見込み。今後、さらなる投資によるライン増強や自動化で生産能力を30万台まで引き上げる。同社の担当者は「太陽光発電と連携した需要も増えており、既存の戸建てや集合住宅にも訴求していきたい」としている。
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