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2025年大阪・関西万博に出展するNPO法人ゼリ・ジャパンは25日、パビリオン「BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャンドーム)」の概要を発表した。「海の蘇生(そせい)」をテーマとし、環境に配慮した建築素材を使うなど廃棄物を徹底的に削減したパビリオンを目指す。
同法人は万博に出展する13の民間企業・団体の一つ。海洋資源の持続的活用や海洋生態系の保護について、来館者が楽しみながら考え方を学べる施設とする。
建設費は約30億円で、今年11月から来年10月までの工事を予定。3つのドームを組み合わせた構造で、日本の竹や炭素繊維強化プラスチック、紙管を使って骨組みを構成。万博後の移設や再利用も視野に入れる。
ドームごとにコンセプトがあり、エントランスでもあるドームA(直径約19メートル)は「循環」を掲げ、地球上での水の循環を表現する装置を設置。ドームB(同約42メートル)は「海洋」で、高精度LEDを使ったモニター装置を使い、地球や海洋の美しさを表す。ドームC(同約19メートル)は「叡智(えいち)」とし、協賛企業の展示のほか、海洋問題を討議するプログラムなどの実施拠点にもなる。
一方、同法人が運航し、世界を一周しながら万博の魅力を伝える予定だった船舶「ポリマ号」について、更家悠介理事長(サラヤ社長)は報道陣の取材に対し、「インド沖で座礁し、修理のめどが立っていない」と言及。世界一周は難しくなったとの考えを示した上で、代替の船舶を用意する準備を進めていることを明かした。
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