日本の風呂文化体験 スパワールドで外国人100人アンケート
[SPONSORED]大阪のディープサウス、新世界の入り口にあるスパワールドホテル&リゾートでインターン体験をした韓国人大学生が約100人以上の外国人観光客にインタビューを実施、彼らのグローバルな好奇心と貴重な文化交流を報告する。

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大阪の新世界にあるスパワールドホテル&リゾート(スパワールド)は、多種多様な温泉を体験できることで知られる総合ウェルネス施設だ。昨年、この施設でインターンをする機会を得た私は、外国人観光客約100人にアンケートを行ったところ、日本の風呂文化に対する経験や認識についての貴重な考察を得ることができた。
一人のイタリア人客の疑問
「知らない人と裸で風呂に入らなければいけないって本当ですか?」
インタビュー中に、一人のイタリア人女性客が尋ねてきた。
彼女は50代。 一人旅で初めての日本の温泉を体験するためにスパワールドを訪れた。しかし、彼女は日本の温泉では、裸で他人と一緒に入浴することを全く知らなった。
私は韓国人なのだが日本で育ち、神戸のインターナショナルスクールに通った。私のライフスタイルは日本の伝統に深く影響されている。多くの日本人と同様に、長い一日の疲れを癒し、リラックスできる空間を提供してくれている温泉文化は、私の生活の中で大切なものとなっている。しかし、インターナショナルスクールに通う外国人の同級生の中には、この贅沢を自分が体験することに不安を感じる場合があることに気づいた。日本文化に馴染みがないからだと思われるが、他の外国人はどうだろう。私は、彼らが日本の風呂文化についてどう考えているか俄然、興味が沸いた。
幸いなことに、私はインターンとしてスパワールドのユニークな入浴施設とリラクゼーション・サービスを楽しむためにはるばる海外からやってきたお客さんをインタビューする機会を得た。そこで得た考察と、日本の風呂文化を世界に広めるために欠かせないスパワールドの役割を報告する。
ユニークな日本の風呂文化
誰もが風呂に入る。しかし、日本では、風呂は単なる入浴ではなく、一つの儀式といえる。ゆっくりとリラックスして心と体と魂をリフレッシュする貴重な時間を与えてくれる。技術も経済も急速に変化する現代、深く根付いた入浴文化は、日本人にとって不可欠な価値であり続けている。
日本の入浴文化の中心は、温泉と銭湯だ。この2つは一緒にとらえられがちだが、大きく異なる。天然温泉は湯の中にミネラルを豊富に含んでおり、健康面でも多くの利点がある。一方、銭湯は、自宅の近所にある公衆浴場で、地元の人々が頻繁に訪れる。銭湯の中には、スパワールドのように、「スーパー銭湯」と呼ばれる大幅に改修された銭湯もある。これらの近代的な施設は宿泊施設やレストラン、エステ、さらにはヘアサロンやダンススタジオなどのユニークな機能があり、さまざまなアメニティも提供している。
外国人客の好奇心とためらい

スパワールドでのインターンシップ中、私は100人以上の外国人客に日本の風呂文化についてアンケートした。驚いたのは彼らの58%が、訪問理由について「多様な風呂を体験するためだ」と答えたことだ。この数字は、日本の風呂文化に対する世界的な好奇心を示している。日本の風呂文化がリラックスを与えてくれ、美しい自然の中で楽しみ、文化的に価値があることにきていると言える。
多くの人が風呂体験に魅力を感じているのだが、「日本の風呂文化に精通している」と回答したのはわずか16%にすぎなかった。「ある程度精通している」と回答したのは37%だった。さらに、彼らとの会話を通じて、ある共通点があることに気付いた。多くの人が入浴文化と入浴のエチケットを混同していたのだ。
自分が日本の風呂文化に精通していると答えた人に、その知識について掘り下げて聞いてみると、水着や入れ墨の禁止といった標準的なるルールを知っているだけで、入浴文化や歴史的意義について知っているわけではなかった。温泉体験が限られているにもかかわらず、多くの回答者は自分が温泉文化に精通していると信じており、彼らの認識と現実とのギャップがあった。
スパワールドが日本の入浴文化に果たす役割
日本の入浴習慣は、世界中の人々を魅了する多くの文化的要素のほんの一側面にすぎない。日本の入浴文化をより深く理解する様々な方法がある。スパワールドやスーパー銭湯は、調査結果で明らかになったような理解のギャップを埋める上で重要な役割を果たすといえる。
スパワールドでは、ヨーロッパやアジアの様々な風呂文化にインスピレーションを得た風呂を選択できるということで際立っている。青の洞窟、ローマ風呂、フィンランドサウナ、ヒノキ風呂…。これらはほんの一例だ。スパワールドは、様々な文化の入浴スタイルを取り入れることで、外国人観光客に親しみやすい体験を提供すると同時に、異国の文化に対する敬意、周囲への配慮、静けさという日本の入浴文化の核となる価値観を維持している。

インターナショナルスクールと大学で英語ベースの教育を受けながら日本で育った私は、日本と海外の両方の視点に触れてきた。このユニークな経歴のおかげで、私は日本の風呂文化が高く評価されている一方で、多くの外国人観光客にしばしば誤解されていることをより深く理解できるようになった。両方の文化的視点を橋渡しする立場にある私は、スパワールドのような取り組みが文化交流を促進し、日本の風呂文化が世界中の人々に共有されるだけでなく、真に理解され、高く評価される大きな可能性を秘めていると確信している。
筆者:金美保
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