震災に見舞われた能登で2026年度トキ放鳥へ 復興のシンボルに
環境省が国の特別天然記念物トキの放鳥を石川県の能登半島地域で令和8年度上半期に実施する方針を決めた。
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環境省は2月14日、乱獲などで絶滅した国の特別天然記念物トキの放鳥を石川県の能登半島地域で令和8年度上半期に実施する方針を決めた。生存率が高いとされる6月上旬を目指す。専門家検討会が妥当と判断した。本州での放鳥は初。
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昨年1月の能登半島地震、同9月の豪雨災害に見舞われた地元関係者からは「復興の象徴になる」と歓迎の声が上がった。本州で半世紀超を経て再び空を舞う姿を見たいとの期待が高まっている。
石川県は能登半島地震からの復興プランで、放鳥を象徴的プロジェクトとして位置付けている。昭和45年に本州最後のトキが能登地域で捕獲された歴史もあり、受け入れに向けて環境整備を進めている。
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検討会は能登地域の水田の調査結果から、餌となるカエルやタニシなどが数多く生息し、放鳥できると判断した。
環境省によると、放鳥するのは新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターなどで繁殖させた個体。1回当たり最大20羽とし、具体的な放鳥場所は今年7月ごろまでに決める。
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石川県は農協などと放鳥推進の協議会を設置。農家の協力を得て、餌となる生物が生息しやすくなるよう水田周辺を整備してきた。
(JAPAN Forward)
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