リベラグループと Web 懇談会

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J2Eは、海運事業を営む「リベラグループ」の代表取締役会長、山本 訓史さん、執行役員総務部長、矢野 昭さん、総務部課長代理、山本 奈央子さんの3人とウエブ懇談会を催しました。

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同社は造船・海運業のまち、広島県呉市が本社。1974年に内航海運事業で創業、外航海運事業、フェリーや物流事業、地域活性化にも進出しています。

まず、矢野総務部長と山本・課長代理が、来年創業50周年を迎えることや、海運業界が、硫黄酸化物(SOx)やCO2排出規制を金融面から推進するポセイドン原則などの厳しい環境下で運営していることを説明。「次世代燃料に対応するために船舶も変らければなりません。現行の船舶設備との兼ね合いの中で、最新技術の情報をキャッチして、安全な運航を図る必要があります」と指摘しました。

環境面において、ソーラー発電に出資、地域活性化事業として里山再生で海に恩返しするためにオリーブを栽培し、2015年には加工工場「江田島オリーブファクトリー」を稼働させたことや、2021年には、オリーブブランド「安芸の島の実」のエクストラバージンオリーブオイルがアテネ国際オリーブオイルコンペティション、ロンドン国際オリーブオイルコンペティションの2つの世界的なコンテストで最高ランクの賞をダブル受賞したことなどを紹介しました。

山本会長は、オリーブ事業を始めたきっかけについて「創業者の父親が、創業の地である呉で農業を通じて地域貢献するために、小豆島の例からミカンの代わりにオリーブ栽培を始めました。それを隣接している江田島市が知り、行政と一体となってオリーブ事業を展開しています」と説明しました。

また、重油から次世代燃料であるガス燃料への転換における問題点について、山本会長は「船員は国際条約上、ガス燃料船舶を動かす資格取得が義務づけられており、この育成が課題になっています」と語りました。「電気推進船を導入するにしても、それを補完するために重油で動くエンジンもつけなければならず、そのコストを運賃に反映させるのは難しい」という点にも言及しました。

グループ会社「津軽海峡フェリー」の青森―函館を運航する4隻が、国のエネルギー格付けで最高位を取得。同社は今年8月、この4隻のうちの1隻を青森―室蘭航路を就航させる予定です。

J2Eは、環境に配慮した海運業とともに、地元でオリーブを栽培、そのオイルをブランド化し、地域活性化に貢献するリベラグループを情報発信の分野で支えていきたいと考えています。