水から水素、商用化へ 福岡でFCV供給、国内初
福岡市は国内で初めて、下水処理で発生するバイオガスから製造した水素をFCVの燃料として商用化する
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福岡市と西部ガスなどは29日、下水処理で発生するバイオガスから製造した水素の普及に向けて協議会を設立したと発表した。9月26日から市内の水素ステーションを運営し、燃料電池車(FCV)に供給する。下水由来の水素をFCVの燃料として商用化するのは国内初という。
協議会にはほかに、豊田通商などが参加。九州大とも連携しコスト低減に向けた研究を進める。二酸化炭素(CO2)を排出しないFCVは、次世代の環境車として期待されている。
バイオガスから抽出したメタンと水蒸気を反応させて水素を製造する。装置を12時間稼働した場合、FCV60台を満タンにする量の水素をつくれるという。福岡市は2014年度に国土交通省から採択を受け、水素ステーションの実証実験に取り組んできた。市は設備を国から引き継ぎ、ステーションを運営する。
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