クリエイティブになろう! 楽しいモノづくりでエコ度を高める
SDGsの目標達成に貢献できる行動とは?2つのワークショップを体験。
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あなたは、SDGsとあなたの周りの世界についてどれだけ知っていますか?
SDGs(持続可能な開発目標)とは、国連によって定められた2050年までに「すべての人々が平和と繁栄享受できるように」達成すべき17の国際目標です。現在、日本は世界で19位で、17の目標中6個は「達成」していますが、SDGs目標14と15(「海の豊かさを守ろう」と「陸の豊かさも守ろう」)の進行状況は「停滞している」ままです。
ではどうすれば私たち地球人は、私達自身や子供たちのより良い未来のために、目標達成に貢献できるのでしょう?
何日か前に横浜スカイビルで参加した2つのSDGsのワークショップは、いろんなヒントをくれました。
<ワークショップ1 ~ロスフラワーではがきをデザイン~>
押し花アーティストの杉野亘雄さんが監督をし、『はなえジャパン』によってサポートされたこのワークショップは、SDGsのテーマに「ロスフラワー」を使います。
ロスフラワーとは、花の販売業界の厳しい基準に達しなかったなどの理由により、廃棄されてしまう花のことです。
作られた花のほとんどは、見た目の違い例えば茎が曲がったり、傷がついていたり、大きさがあっていないなどの小さな理由ですぐ捨てられてしまいます。この厳しい調査に合格した花の旅はまだ終わりません。運搬されている間に保存状況が悪く、鮮度を落としてしまう花も多くあります。やっとのことで店についたとしても、売り残りがあればそれも廃棄されてしまいます。全体の収穫された花の中で結局残るのは約半分ほどになってしまうのです。
このワークショップでは、参加者はパリパリに乾かさせたロスフラワーの押し花を使って2種類のポストカード(レモネードのグラスのデザインが描かれているものと女性の絵が描かれているもの)をデコレートしていきます。ドライフラワーをコップの上において花瓶に入っているブーケに見せたり、女性のドレスのスカートをデザインすることができます。
このワークショップで使ったはがきも廃棄花でできているんです!『はなえジャパン』は独自の方法で他にもロスフラワーから使った商品を作っています。その前に、これらの花を最大限に活用できるためにアート作品の材料として花が使われる「インフィオラータ」というシステムを採用しています。余った花はスケッチブックなどの画材に使われる再生紙になり、美大生に送られています。
このような製品は桜の形をして「f」という字を囲う矢印の再生紙マークがついています。その隣には30などの数字があり、これは全体の紙に対する再生花の使用比率を表します。
時によって団体は、このスケッチブックなどを幼稚園や、支援が必要な子供たちの学校に寄付することもあります。『はなえジャパン』は、このような商品を作ることによって廃棄物に対する意識と子供たちの芸術性と創造性を育み、将来花細工を続けられることを願っており、こうして循環していきます。
これを作るために特別に用意しなければいけないものは特にありません。はがき(自分らしくカスタマイズしたければデザイン付きの)、よく乾ききったドライフラワー、ピンセット、綿棒とボンドだけです。ドライフラワーが散らばらないようにするための皿があれば、よりつかみやすいかもしれません。
ポイント:ボンドをべたべた使いすぎるのはNG. もろい花は破れたり、色がにじんだり変色する恐れがあります。綿棒を使って少量のボンドをつけ、花をくっつけたいところに塗り、花を強く押し付けると簡単につきます。楽しみながら想像力を発揮するのはいかがですか?
<ワークショップ2 ~エコラップ~>
個人的に結構楽しみにしていました。
日豪のエコラップビジネスの『KoKeBee』が主催する2時間のワークショップで、参加者にエコラップの作り方を教えるとともに、プラスチック危機への意識を高めるものでした。「エコラップ」は、分解に450年もかかるプラスチック製のサランラップとは異なり、天然の布、蜜蝋、ホホバ油、樹脂から作られた環境に優しい“土に戻る”ラップです。
実際、台所用品にはたくさんの問題があることがわかります。分解するのに紙コップは50年、ペットボトルは450年、プラスチック容器やおもちゃは1000年かかるといいます。これらは環境を汚染するだけでなく、食品を通して私たち消費者にも直接影響を及ぼしているのです。
ほとんどのプラスチックは、人の健康に影響を与える有害な化学物質でコーティングされており、喘息、発達障害、パーキンソン病、癌など、多くの病気を引き起こします。私たちの食卓に上る食品は、プラスチック製の弁当箱など、何らかの形でプラスチックに触れていることがほとんどです。プラスチックは油分を吸着する性質があるため、油分の多い食品は食べるまでに有害物質で汚染されやすくなります。
これを避けるためにできることは?
- 避けるべきこと:パック入りの野菜や果物
- 選ぶ:量り売りで買える裸の果物や野菜、または自分で育てたもの
余分な努力は悪いことではありませんよね?
- 避けるべきこと:ティーバッグ/コーヒーカップ/ボトル飲料
- 選ぶこと:茶葉、自家製のジュースや炭酸飲料、水は水道水を再利用可能なタンブラーで飲む。
きれいな水に感謝し、ペットボトル飲料を減らすようにする。
- 避けるべきもの:ジップロック、紙袋(使い捨ての食品容器)、プラスチックラップ
- 選ぶ:プラスチック/ガラス容器、メイソンジャー、または… 蜜蝋ラップ!
エコラップを使えば、キッチン用品を少し変えるだけで、SDGs3、12、14の「健康と福祉」「責任ある消費と生産」「水辺の暮らし」に貢献することができるのです。これは、やってみる価値のある変化です。
ラップの作り方:
用意するもの:布、蜜蝋、クッキング/ベーキングペーパー、新聞紙(可能であれば)、アイロン
無農薬の蜜蝋とオーガニックコットンの布を使うことで、大きな違いが生まれます。『KoKeBee』によると、農作物の大半はミツバチに依存しているそうです。しかし、有害な農薬などの使用量が増えているため、その数は減少しています。
コットン畑も同様に、この忙しいミツバチに大きく依存しているのです。天然素材を使ったミツロウラップを使うことで、ミツバチの保護と化学薬品の使用量削減に貢献することができるのです。
ラップはだいたい15分くらいで完成します。では、手順をご紹介します。
1.布を用意する
今回のワークショップでは、KoKeBeeさんオリジナルの「蜜蝋フードラップDIYキット」を用意していただきました。ウェブサイト(www.kokebee.com)からも注文できます。
2.蜜蝋を敷き詰める
蜜蝋シートを使う場合は、小さくちぎって布の片側に並べます。
ヒント:できるだけ薄い部分ができることを避けるために、バランスよく敷き詰めるようにしましょう
3.2枚のクッキングペーパーで布を丁寧に挟みます。
蜜ろうがはみでるため、新聞紙の上で行う。
4.ゆっくりアイロンをかける
ゆっくりと一定の速度でアイロンをかけ、蜜蝋がすべて溶けたことを確認します。
5.布を取り出し、冷ます
蜜蝋はすぐに冷やします。固まったら、光にかざして蜜蝋の固まりを確認します。必要ならアイロンで再度滑らかにする。軽く洗えば完成です。
注意点としては、一般的なラップと違い、ラップをした食品を温め直す際に、蜜蝋が溶ける恐れがあるため、電子レンジで温めることはできません。酸性の食品や石鹸もエコラップを溶かす可能性があるので、ラップが酸性に触れないように注意してください。カレー粉、ターメリック、ビーツなどは、色移りするかもしれないので、注意してください。
もし、薄くなっている部分やはがれかかっている部分があったら、残った蜜蝋で覆い、同じ手順を繰り返してください。エコラップは長持ちしますが、1年ほどで消耗し始めます。その時は、庭の土やコンポストで休ませてあげるとよいでしょう。
DIYが苦手な方もご安心ください。購入できるエコなラップのブランドをご紹介します:
KoKeBee(オーストラリア・日本)
Bee Eco Wrap(オーストラリア)https://www.beeecowraps.jp/
アコラップ(岐阜県)https://acowrap.jp/
ビーズラップ https://www.beeswrap.com/
honey wrap(ニュージーランド)https://www.honeywrap.co.nz/
ゴールドロックスラップ https://goldilocksgoods.com/pages/about-us
Happy greening!
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