金属と二酸化炭素から生成する新素材を紹介 環境問題対策に活用も 住友電工など

住友電気工業と「関西イノベーションセンター」は、金属と二酸化炭素から生成した新素材「メタコル」を紹介するショールームを大阪市内に開設した。

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住友電気工業と三菱UFJ銀行系の新興企業支援組織「関西イノベーションセンター」は11日、金属と二酸化炭素(CO2)から生成した住友電工の新素材「メタコル」を紹介するショールームを大阪市内に開設した。

ショールームは、同センターの拠点施設「ミューイック カンサイ」(同市中央区)の入り口付近に設置。29日までの期間限定で誰でも入場できる。空気中のCO2を吸収させた素材を、製品化するまでの流れが分かる体験型の展示があるほか、メタコルを使った文房具や小物に触れることもできる。

主にミューイックを利用するスタートアップ関係者らに素材を紹介し、商品開発などで協業するパートナー企業を探したり、新ビジネスの研究会発足につなげたりする。

住友電工によると、メタコルは鉄やマグネシウムなどの金属とCO2から生成した粉末で、プラスチックの代替として使われることを想定。環境問題対策になるほか、素材としても紫外線を反射する機能性や安全性が確認されており、プラスチックと比較しても十分な強度があるという。

2025年大阪・関西万博で、住友グループが出展するパビリオンでの紹介も検討している。

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