グランルークとWeb懇談会

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J2Eは、大自然を優雅に楽しむグランピングを長野県・飯綱町や瀬戸内海の馬島(愛媛県今治市)などで展開する「グランルーク(GLAMPROOK)」の皆様とウェブ懇談会を開催しました。

参加くださったのは、同ブランドを展開、運営する「シルバーバックス・プリンシパル」社代表取締役の日野洋一さん、同社経営企画室マネージャー(飯綱東高原観光開発担当)の額田雄二さん、グランルーク飯綱高原支配人の西和宏さん、グランルークしまなみ支配人、大川・ガディ・ギルバート・ローレンスさんです。

まず、額田さんがグランルーク飯綱高原の概略を説明されました。かつて9ホールある町営のゴルフ場だった敷地は、ゴルフ人口も減少していることから、グランピングに生まれ変わりました。スキーはじめ釣りやカヌーなど、家族で自然のアクティビティを優雅に楽しむことができるグランピング施設「グランルーク」となり、3シーズン目に入ったそうです。(グランルーク飯綱高原のJ2Eの記事はこちら

SDGsの取り組みとしては、①化学肥料を使わずに、小麦やサワーチェリーを栽培する観光農園②廃材を使った看板③地域ボランティアと共に2万本のアジサイの植栽④カブトムシなどに触れてもらう自然体験―などを実施。さらに、生ごみをたい肥化して、観光農園に使えるように準備しているとのことです。

日野さんは「ラグジュアリーな室内から一歩外に出ると、大自然が広がり、楽しみながら自然との共生を感じることができます」とグランルークのコンセプトを説明。農園の小麦も、グルテンアレルギーの人が発症しにくいとされる古代小麦を採用し、パイやジャムに適しているサワーチェリーも栽培する予定です。

全国有数のリンゴの産地である飯綱町は、加工に向いている英国原産の青リンゴ「ブラムリー」はじめ栽培品種も豊富なことから、日野さんは「飯綱町は、リンゴという強いコンテンツを持っています。サワーチェリーで日本であまり作られていないチェリーパイを製造し、名物にするなどして過疎化が進む飯綱町に人を呼べるコンテンツを作っていきたい」と話します。

また、グランルークしまなみのSDGsの取り組みについて、ギルバートさんがバイオマス素材の歯ブラシや再生プラスチックなどを使用していることを説明しました。

日野さんによると、近隣の島である津島と小島(おしま)でも進出を計画しているといいます。

日野さんは「離島は限界集落化している。津島では最盛期には約250人いた住民が今や6人と減少。空き家が廃墟化して環境問題を生み出しています。水や電気などの莫大な社会インフラコストも問題になっている」と言及。若者の移住推進、コンパクトシティ化といったことで解決しようとする自治体もあるが、島を観光地に生まれ変わらせることで地方創生に貢献することを提案します。

特に、小島は明治時代の砲台や弾薬庫などが残っており、「歴史を掘り下げ、アトリエや店舗を呼び込み、瀬戸内海の島をアップサイクル化したい」と意欲を見せます。

J2Eも自然と共生しながらグランピングで地方活性化につなげる「グランルーク」の活動に、情報発信で貢献していきます。