過酷な深海で効果はあるのか 海洋プラごみ問題の救世主、微生物が分解できるプラスチック

微生物が分解可能な「生分解性プラスチック」への移行の重要性が増している。

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多様な製品の部品や包装材料、容器に使われているプラスチックは、海や川にごみとして流出すると永遠に分解せず環境に悪影響を及ぼす。そのため、微生物が分解可能な「生分解性プラスチック」への移行の重要性が増している。ただ、海洋プラごみの終着点である深海は、低温で栄養も少ない過酷な環境で、肝心の微生物が極めて少なく分解されないのではないかとの懸念も多い。実態はどうなのか。東京大などのチームが検証に乗り出した。

深海では分解できない?

あらゆる産業の製品に使用されているプラスチックは、世界中で年間約4億トンが生産され、毎年約800万トンがプラスチックごみとなって海洋に流出していると報告されている。大半は石油から合成されており、微生物が分解できない。

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