ホンダが年内発売予定の充電できるFCVを初公開 「脱エンジン」加速 水素と酸素の化学反応で発電

ホンダは、日本と北米で年内に発売する予定の燃料電池車「CR―V e:FCEV」を東京都内で世界初公開した。

This post is also available in: English

ホンダは28日、日本と北米で年内に発売する予定の燃料電池車(FCV)「CR―V e:FCEV」を東京都内で世界初公開した。FCVは水素と酸素の化学反応で発電し、モーターを回して走る仕組みだが、水素を充塡する拠点の不足が普及を阻む要因となっている。ホンダは国内企業で初めて家庭で充電できるプラグイン機能を搭載し、利便性を高めた。

ホンダは世界で販売する全ての新車を2040年までに電気自動車(EV)やFCVにする「脱エンジン」戦略を掲げている。新型CR―Vは、東京ビッグサイトで開幕した「H2&FC EXPO 水素・燃料電池展」で披露した。

ホンダ
ホンダが外販する水素を使った次世代燃料電池システム =2023年2月2日、東京都港区(黄金崎元撮影)

新型車は米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発した燃料電池システムを搭載した。1度の水素充塡で600キロ以上、充電だけでも60キロ以上走行できる。開発責任者の生駒浩一氏は「(FCVが)選択肢になり得ることを、この車で示したい」と自信を見せた。

This post is also available in: English