「コーヒー好きの故人にお供えしたい…」コメダ珈琲店、“抽出後の粉”を再利用した「珈琲のお線香」に280万件の反響 開発の背景に“くつろぎ”へのこだわり

コメダ珈琲店が、共同開発した“抽出後のコーヒー粉”を再利用した『コメダ珈琲店 珈琲のお線香』が、SNSで281.7万件の反響が寄せられた。

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コメダ珈琲店が、カメヤマ株式会社と共同開発した“抽出後のコーヒー粉”を再利用した『コメダ珈琲店 珈琲のお線香』が、SNSで「コーヒー好きだった故人にお供えしたい」「死んでもコメダさんを味わえるのね」「仏壇ないけど、家のルームフレグランスとして普通に欲しい」などと、281.7万件の反響が寄せられた。“売り切れ”になるほどの人気を得ている同商品が、どのような背景のもと販売されたのか、コメダ珈琲店に聞いた。

コメダでは抽出後のコーヒー粉の98%を再利用「今は亡き大切な人に、コメダの“くつろぎ”を届けたい」

――Xでの「珈琲が好きだった人のお墓参りの為にコメダのお線香を買ったんだけど、珈琲粉を再利用してるだけあって『珈琲専門店の入口の香り』って感じで良き。普通にお香代わりにも使えた。お手頃価格なのにいっぱい入ってる」という投稿が、280万件表示と話題になりました。どのような背景のもと生まれた商品なのでしょうか?

「『珈琲所 コメダ珈琲店』と屋号に2回“珈琲”が入るブランドですから、コーヒーを大切にする心として、ただ淹れて終わりではなく、抽出後のコーヒー粉をごみにしないための取り組みも不可欠だと考えています。そのためコメダでは、抽出後に出るコーヒー粉の年間排出量の98%を再利用しています。牛の寝床の敷料として再利用された後は、良質なたい肥として、最後まで無駄なく使用しています。また、オンラインショップで販売中の商品にも材料や染料として利用しています」

『コメダ珈琲店 珈琲のお線香』

――『コメダ珈琲店 珈琲のお線香』は、「抽出後のコーヒー粉」を使用した商品です。コーヒー豆自体に関するサステナブルな取り組みは、さまざまな企業が取り組んでいる中、SNSでは「こういう気取らないSDGsいいですね」と好評です。同商品のユニークな取り組みは、数々の人気商品を生み出したコメダ珈琲らしさを感じます。

「抽出後に出るコーヒー粉に関する取り組みをする中で、カメヤマ様の“故人の好物シリーズ”の存在を知りました。故人が好きだった食べ物や飲み物をかたどったシリーズ商品は、『まるで本当に食べてくれたみたい』と供養する方の心を和ませてくれます。今回のコラボレーションを通じて、今は亡き大切な人に、コメダの“くつろぎ”をお届けできるのではと、カメヤマ様にご相談をして、商品開発がスタートしました」

火を付ける前後で異なる香りも…お線香としてだけでなくルームフレグランスにも最適

――「珈琲専門店の入口の香りがする」「仏壇ないけど、家のルームフレグランスとして普通に欲しい」といった声もありますが、実際にはいかがでしょうか?

「コメダ珈琲店自慢の『コメダブレンド』は、ブラックではコク深い味わいを、高乳脂のフレッシュと砂糖を加えることで、さらにバランスのとれた味をお楽しみいただけます。『珈琲のお線香』は、火をつける前はコメダブレンドにフレッシュと砂糖を加えたような、ほんのり甘いコーヒーの香りがします

一方、火をつけると、落ち着きのあるお線香の香りの中に、ほのかに珈琲を感じていただけると思います。気分転換したい時、お部屋の香りをリセットしたい時など、お香としてもご利用いただけます。さまざまな“くつろぎ”の時間のお供に、お気軽にお楽しみいただけると嬉しいです」

――なかには「なぜお線香?」という声もありますが、いかがでしょうか?

「コメダが創業時から56年間、喫茶店として大切にしてきたものは、お客様の“くつろぎ”です。オンラインショップでは、お店の外でもコメダの“くつろぎ”を感じていただきたい、という想いを込めて、商品を開発しています。ですからお線香もその一環です」

――お線香以外にも、どのような商品があるのでしょうか?

「コーヒーカップやソーサーを始め、お店のソファをモチーフにしたグッズなど、お店さながらに“くつろぎ”の時間を楽しめる商品を取り揃えています。コーヒー粉で染めたアパレルグッズや、コーヒー粉を練りこんだクレヨンなど、エコをポップに楽しめるグッズも取り揃えて、SDGsの啓発にもつなげています」

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