リチウム電池検出開発コンテストで、J2Eのパートナー「大谷清運」が3位入賞

リチウム電池検出装置研究についての「国立研究開発法人(NEDO)の懸賞金活用型プログラム」コンテストで、J2Eのパートナー「大谷清運」の研究がこのほど3位に選ばれました。

リチウム電池検出装置研究についての「国立研究開発法人(NEDO)の懸賞金活用型プログラム」コンテストで、J2Eのパートナー「大谷清運」の研究がこのほど3位に選ばれました。

あらゆる種類の電子機器にリチウムイオン電池が使われています。リチウム電池は強い力が加わると発火の恐れがあり、リサイクル施設や運搬車でリチウム電池混入による発火事故が相次いでいました。

NEDOの懸賞金活用型プログラムは、技術や社会課題の解決策をコンテスト形式で懸賞金を出し、事業化するという仕組みです。

大谷清運が開発した「OSLiB ソーターⓇ」は破砕機や破砕機投入前にX線でリチウム電池を搭載している製品を検出。袋に入れたまま検査が可能です。AIを搭載しており学習を繰り返し、希望に合わせて検出物を変更し、新たな異物も検出することができるといいます。

OSLiB ソーターⓇ

二木玲子社長は「過去に当社の中間処理施設でリチウムイオン電池が原因の火災が発生、近所の方々にご心配をおかけしてしまいました。誰にも頼れない中、人脈を駆使して自ら開発に着手しました。この装置が当社だけではなく、同業の皆様、施設の近隣の住民の方を護り、資源循環の輪が安全に回ることに貢献することを願っています」と話しています。

実際に研究開発を行った、大谷清運のアドバイザーであり、J2Eのアドバイザーでもある櫻井雅昭氏は「火災原因となるリチウム電池の検出はリサイクル事業者の安全のために重要です。リチウム電池発火事故をなくし、リサイクルする社会課題解決の一助になればうれしいです」と語っています。